被災者を苦しめる「頑張って」という言葉
ちょっと前にネットのニュースで見た記事。
抜粋して引用。
報道番組などで、避難所からの現地生中継が多くなった。中継の最後にスタジオのアナウンサーなどが、 「日本中が応援しています。頑張ってください!」などと締めくくることが多い。
これを聞いた被災者たちの声。
「電気が復旧し、避難所から自宅を片付けるため家に戻った。あまりの惨状に呆然としていると テレビから、“頑張ってください。”との声がしてきた。何度も何度も。“これ以上、 どうやって頑張るの?”と悲しくなった。」
「“頑張ってください。”って言葉を聞くたびに、 落ち込んでしまいます。」
「うつ病の人に『頑張って』と言ってはいけない」というのを思い出しました。
日本人は「頑張って」という言葉を本当によく使います。
これはあいさつみたいなもので、あまり深く考えずに使っているから、 「今のあなたの頑張りは足りないから、もっと頑張れ」などという意味で使っている人なんか皆無でしょう。 誰でも、心から励ましたいと思って思わず出てくる言葉なんだと思います。
でも、わたしは個人的にこの言葉を言うのが好きではないので、基本的に使わないことにしています。
別れ際の「頑張って」を、英語では"Take it easy."というのを知って、この言葉についてあらためて考えたことがあるからです。
別に日本語の表現はダメで英語は素晴らしいと言っているのではありません。
ただ、日本人って真面目な人が多くてみんないつも頑張っているから、それ以上頑張らなくてもいいんじゃないかな?と 思うことが多いんです。
だからわたしは、「楽しんでね」とか「気を楽にね」(直訳っぽいですが)とか「頑張り過ぎないようにね」とか 状況に合わせて言うようにしています。唯一、本人がしっかりと目標を定めていてやる気に燃えている時は 「頑張ってね」と言います。
今日本中が「頑張って!」の嵐なので、応援するつもりがかえって被災者のみなさんを苦しめていないか、ちょっと 気がかりです。
ちなみに、
上記のコメントを寄せて頂いた被災地の方は、「具合は悪くないですか?」「何か出来る事は、 ありますか?」など気遣いの言葉が嬉しかった―と述べていた。
ということでした。
考えてみれば、「頑張って」という言葉は、ちょっと突き放されているように感じられるかもしれません。勝手に 頑張れよ、みたいに。
それより、その人の立場に寄り添った言葉がうれしいんだろうなあ、と思いました。
善意で言っているのに相手を傷つけることがないように、言葉には気をつけたいと思います。
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報道番組などで、避難所からの現地生中継が多くなった。中継の最後にスタジオのアナウンサーなどが、 「日本中が応援しています。頑張ってください!」などと締めくくることが多い。
これを聞いた被災者たちの声。
「電気が復旧し、避難所から自宅を片付けるため家に戻った。あまりの惨状に呆然としていると テレビから、“頑張ってください。”との声がしてきた。何度も何度も。“これ以上、 どうやって頑張るの?”と悲しくなった。」
「“頑張ってください。”って言葉を聞くたびに、 落ち込んでしまいます。」
「うつ病の人に『頑張って』と言ってはいけない」というのを思い出しました。
日本人は「頑張って」という言葉を本当によく使います。
これはあいさつみたいなもので、あまり深く考えずに使っているから、 「今のあなたの頑張りは足りないから、もっと頑張れ」などという意味で使っている人なんか皆無でしょう。 誰でも、心から励ましたいと思って思わず出てくる言葉なんだと思います。
でも、わたしは個人的にこの言葉を言うのが好きではないので、基本的に使わないことにしています。
別れ際の「頑張って」を、英語では"Take it easy."というのを知って、この言葉についてあらためて考えたことがあるからです。
別に日本語の表現はダメで英語は素晴らしいと言っているのではありません。
ただ、日本人って真面目な人が多くてみんないつも頑張っているから、それ以上頑張らなくてもいいんじゃないかな?と 思うことが多いんです。
だからわたしは、「楽しんでね」とか「気を楽にね」(直訳っぽいですが)とか「頑張り過ぎないようにね」とか 状況に合わせて言うようにしています。唯一、本人がしっかりと目標を定めていてやる気に燃えている時は 「頑張ってね」と言います。
今日本中が「頑張って!」の嵐なので、応援するつもりがかえって被災者のみなさんを苦しめていないか、ちょっと 気がかりです。
ちなみに、
上記のコメントを寄せて頂いた被災地の方は、「具合は悪くないですか?」「何か出来る事は、 ありますか?」など気遣いの言葉が嬉しかった―と述べていた。
ということでした。
考えてみれば、「頑張って」という言葉は、ちょっと突き放されているように感じられるかもしれません。勝手に 頑張れよ、みたいに。
それより、その人の立場に寄り添った言葉がうれしいんだろうなあ、と思いました。
善意で言っているのに相手を傷つけることがないように、言葉には気をつけたいと思います。
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コメント
いまさらですが
>Lilacさん
どうもありがとう。(この前のコメント消えちゃった・・・。)いろんな意見がありますね。
わたしも「頑張れ」の言葉自体が悪いのではないと思います。やっぱり言い方もあるし、「頑張れ」がふさわしくない状況もあるので、相手の立場に立って適切な言葉を言えるようになりたいですね。
わたしも「頑張れ」の言葉自体が悪いのではないと思います。やっぱり言い方もあるし、「頑張れ」がふさわしくない状況もあるので、相手の立場に立って適切な言葉を言えるようになりたいですね。
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