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子供が小学生になった今、早期教育について思うこと

子供が0歳の頃からよく集まっては子供同士を遊ばせていたマレーシア人の友達とは最近あまり会えません。やっぱり子供が小学生になると平日のスケジュールがキツくなるからね。
だから、最近は子供たちを遊ばせるためではなく、母親がおしゃべりを楽しむために子供たちが学校に行っている間に会うことが多くなりました。といってもみんなそれぞれ多忙なので(ほとんどは仕事をしている)、めったに会えないんだけど。
この間久しぶりに会って話をしていたら、思うことがあったのでちょっと書きたいと思います。

ほとんどの友達の第一子がわたしの長男ユージンと同じ年か、その前後。ほとんどは現在小学校1年生。(ユージンは今年入学したのだけど現在2年生。その経緯は、小学校入学から3カ月、長男いきなり2年生になるに書きました。)
で、「英語を読む力」について話していたら、ユージンとCさんのところの娘は全く問題なし。だけどDさんとEさんのところの子供は「未だにあまり読めない」と言っていました。

実はわたしもCさんも子供が3~4歳頃に英語のフォニックスを教えたのです。
Cさんの娘は6歳にしてもうハリーポッターを夢中になっているとのこと。(ちなみにCさんの家庭での使用言語は英語のみ。CさんとEさんも家庭ではほぼ英語だけど、それ以外の言語も少し混じるマルチリンガル環境。うちの家庭ではほぼ日本語、中国語。)
Cさんは特に早期教育を意識していたわけではなく、「とくかくおしゃべりだった」娘に一日中話しかけられるので、どうやったら黙ってくれるだろうと考えて、読むことを教えようと思いついたそうです(笑)。その他にもありとあらゆることを語りかけて教えたそうです。でもそれも特に教育を意識していたわけではなく、おしゃべりを通してだったり、質問に答える形だったり、単に愛情からのものだったようです。
Cさんの娘さんは英語がよく読めるだけでなく、すべての教科で優秀。学習意欲も強く、来年には飛び級をすることになっています。
一方ユージンは、まだ物語を夢中になって読んだりはしないけれど音読させるとペラペラ読めるし、図鑑など興味のあるものなら自分で読みます。現時点ではかなりあやしいマレーシアンイングリッシュをしゃべっているけれど、家庭で一切使用しないことを考えると上出来ではないかと思います。
そして飛び級のようなことをして、今2年生の勉強をしています。

ここで、「オーホッホッホ、やっぱり今になって差が出てきたわね!」と思っている・・・わけでは全然ありません。
現時点での学力は、単なる過程。それにわたしは学校の成績はどうでもいい。
勝負は大人になった時、ちゃんと立派な大人になっているか?ということだと思っています。
「立派な大人」というのは、ちゃんと自立している大人。自分なりのやり方で世の中に貢献したり、人を幸せにできる人。
小学校1年生であまり読み書きができなくても、成長するにつれてちゃんとできるようになるケースがほとんどだと思います。
逆に、早いうちに教えると弊害があるという意見もあります。早期教育によって脳が発達すると、大きくなってから発達するはずの部分を邪魔して大事な部分が育たなくなるとか。
アインシュタインが小さい頃あまり頭がよくない子だと見なされていたという話は有名ですね。

でも、だからといって早期教育が悪いかというと、そういうことでもないと思うのです。
一口に早期教育と言っても人によって定義は違うかもしれませんが、Wikipediaによると、「子供本人ではなく保護者や国家など大人の意向で、一般よりも年齢を繰り上げて文字や数、外国語、音楽、スポーツなどの教育を開始すること」だそうです。この定義によれば、わたしもCさんもバリバリに早期教育をしていることになります。

でも、「早期教育は善か悪か」というような議論をしている人を見ると、わたしは的外れなんだよな~と感じます。
「包丁は善か悪か」と聞かれたら何て答えますか?答えようがないですよね。だって包丁は単なる道具。
おいしい物を人に食べさせたいと思って手に取り、心をこめて料理をする時に使えば素晴らしいものが生まれる。反対に殺意を持って使えば凶器になる。
つまり、「早期教育」そのものよりも、保護者が「どんな動機で」「どのようなやり方で」やっているかということにより、素晴らしい物にもなりうるし、弊害を起こすこともある、と思うのです。

マレーシアでよく行われている伝統的な中国式教育法というのは、幼稚園児の頃から読み書き計算、九九などを教え、出来ないと杖で叩く(!)というものです。テストでは常に満点をとれと親は子供の尻を叩きます。びっくりするけれど、今でもこういう方法で教育している家庭や学校が結構あるのです。
こういう子たちは、確かに小学校に上がった時点でかなり「お勉強」ができます。
でもね、その先はどうだろう?
もう小学校1年生ぐらいには気持ち的に燃え尽きてしまって、勉強は尻をたたかれてイヤイヤやるものになってしまっているのです。当然尻を叩かれなければやらないし、とりあえずテストでいい成績をとりさえすればいいと思っているでしょう。自分から勉強したいという気持ちはあまりないかもしれません。

一方、同じように、小学校に入った時点で読み書き計算、九九ができるなど、学力の上では上記の子と変わらないけれど、保護者が適切な導きによって子供の健全な知的好奇心を刺激させ、その結果いろんなことを意欲的に吸収した結果の学力だったとしたら?
その子は学ぶことが楽しくてしょうがないので、放っておいても自分でどんどん勉強するでしょう。学校のテストに出ないことでも、知りたいと思ったことはどんどん学ぶでしょう。

ここでわたしは誰のこともジャッジしているわけではありません。
友達のDさんもEさんも子供さんのことはとても愛しているし、「できるだけ多くのことを経験させる」などの独自の考えを持って子育てをしてきました。(そして実際、多くのことを経験させるというのはとてもいいことだと思います。)ただ、小さいうちから読み書きや計算などのいわゆる「知的教育」を教え込まないという方針でやってきただけです。(幼稚園には通わせていたからある程度はやっているけれど、それを家庭で補強したりしてまでしっかり身につけさせるということをしなかった、ということ。)
マレーシアは小学校に入学してすぐに3言語を習い始めるのが普通なので、読み書きに関してはある程度苦労するかもということを覚悟してのことだったのでしょう。そして、苦労しても子供さんはいずれちゃんと読み書きができるようになるでしょう。

ただ、わたしはやっぱり小さい頃から教えてきてよかったと思います。
子供の集まりをやる時に、Dさんは「明日算数のテストがあるから行けない」といって来なかったことがあります。でも、わたしはユージンのテストがあってもテスト勉強をさせる必要がありません。彼は学校でやったことがちゃんと分かっているからです。
彼は宿題もさっさと終わらせることができます。Dさんは「うちの子はダラダラしてなかなか宿題を終わらせることができない」と言います。
わたしは上で「動機が大事」と書きましたが、ユージンが小さい時に教えながら、「学校に入ってから楽できるかも・・・」というヨコシマな気持ちが確かにありました(笑)。いい動機ではないですね(笑)。
でも、それよりももっと大事な理由がありました。
人間、余裕がないとどうしても自分のことでいっぱいいっぱいで他人を思いやれなくなります。だから、余裕があって、他人のことを思いやれるように。
それから、勉強を楽にやって、たくさん遊べるように。(子供にとって遊ぶことは本当に大事!)
そして、音楽やスポーツなど、自分の好きなことに打ち込む時間を持てるように。(何かに夢中になって、継続して打ち込んだ人はやっぱり一本筋が通っている。)
それから、人とたくさん関わる時間を持てるように。(→コミュニケーションを上手にとれるようになったり、人とのつきあい方を学んだり。)
つまり、世の中にいっぱいある、勉強以外の学ぶべきことを学ぶ時間を作るため、です。

それからもうひとつ、小さい頃から健全な好奇心を刺激することで、何歳になっても自分から学べる子にしたいという思いが常にありました。
新しいことを知る、できなかったことができるようになるのは本当に楽しいこと。その楽しさを教えるというつもりでやってきました。(わたしの方針については、どうやって1歳児がひらがな・かたかな・アルファベット・数字を読めるようになったか~わたしの方法 (1)に書いてあります。)
今のユージンにとって、世の中は素晴らしいことでいっぱいです。
彼は地図や地球儀を見るのが大好きなのですが、地球儀を眺めたり本やインターネットで関連することを調べて、「うわ~、すごいねー!」と目を輝かせています。
新しいチャレンジが届いたら、中をパラパラ見て、「うわ~、今月は3桁の筆算するんだー、すごいね!」とうれしそうに言うこともあります。
つまり、彼にとっては、大人が「知的なこと」と区別している「お勉強」的なことも、庭の草花や世界のことも関係ないのです。全部が彼にとっては未知のことで、健全な好奇心をもって吸収したいと思っていることなのです。
そんな気持ちを持って見る世界は・・・きっと素晴らしいだろうね。

脳は6歳までにほとんど出来上がるとか、逆に早いうちに発達させるとよくないとか、脳科学者の間でも意見が分かれていることがわたしたち素人に分かるはずがありません。
もし本当のことが明らかになったとしても、その頃にはわたしたちの子供はもう大きくなっているよね、きっと(笑)。
じゃあわたしたち母親は何も頼りにできるものはないのか?というと、そうじゃない、あるある。それは、母親の勘。
子供をじっくり観察していれば、「自分の欲を満たして笑っている」のではなく、いい笑顔をしている時が絶対にあるはず。
いろんなことを体験させながら、身の回りのことを教えながら(そして一緒にいろんなものを再発見して楽しみながら)そういういい笑顔が見られるのなら、それは絶対に子供にとっていい影響があるはず。
そうやって愛情を伝えながら、学ぶ楽しみを教えられたら、その子はいくつになっても大丈夫のはず、という気がするのです。
だから、Dさんの子供がたとえ今あまり読めないとしても、幼児期のそういう体験がちゃんとあれば、これからちゃんと学んでいくはずだと思います。



長文なのに、書きたいことの半分も書けなかった・・・。今日はここで挫折して、また今度気が向いたら書くね。 乱文でごめんなさい。



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コメント
結局は母親の勘
今回の記事も、経験者としてのモカきりんさんの教育の考えを読み「なるほど~やっぱり~」と思い、またまた参考にしたいです。早期教育はもちろん興味があってその賛否はいろいろ読んではいるんですが、やはり弊害といわれている面が気になり混乱してた時期もあったので、自分のブログでもなかなか書けないトピックです。

ふーむ、愛情に基づいた自分の勘、直観、常識が頼り、、、ですよね!!
おっしゃるとおり、「好奇心」「学ぶ楽しみ」をまず子供に持ってもらいたいなら、自分も同じ気持ち・目線で世界を見ていっしょに感じないと・・・ですね。
人それぞれ育児の仕方はあるけれど、その子をよく見て、興味を引くものをそこかしこに用意してあげる、あとは時期が来たら本人次第ですかね。
私もあまり「お勉強」っぽくつめこむ中国式(最近のTiger mom式?)はどうしても抵抗があって・・・。
自分を信じてがんばらなきゃー。
ちなみにうちの息子もやーっと最近「文字」を意識してきたみたいで、YouTubeのフォニックスを見せてたら、けっこう自然に覚えてる、、うれしいですが、楽で拍子抜けです。でも、ひらがなはいまいちまだ。
>Lilacさん
いつもながらきちんと読んで下さってありがとうございます。
そうですよね、賛否両論あって混乱しますよね~。
でも、やっぱり基本は子供をじっくり観察することなんだと思います。「これが絶対いい」っていう万人に効くメソッドはないと思います、それはみんな違うから。保護者が子供をよく観察して、本人の自主性を大事にしつつうまく導いてやるっていうのがやっぱりいいという気がします。
そうやって子供に寄り添って子供の目線で世界を見るとほんと~~うに楽しい!母親が楽しんでいたら、子供も自然とその姿勢を学ぶと思うんです。本当にLilacさんの書いている通り、興味を引く物をたくさん用意して、でも焦らず本人にとってそれを学ぶのに適した時期をじっと待つ・・・って感じでしょうか。
どんな理由があれ、中国式(Tiger mom式って言うんですか?)のように嫌がる物を強制するのは絶対によくないと思います・・・。ドーマン博士も「母親と子供が楽しいと思えないのなら何かが間違っている、すぐにやめるべきだ」と言っていたし。(わたしはドーマン式に関しては疑問に思うこともあるけれど、これはまさにその通りだと思います)

息子さん、文字にも興味が出てきたんですね。文字を学ぶ時期には本当に個人差があると思いますが、読めるようになるっていうのは本当に本人にとって大きな喜びになるので、楽しく続けてくださいね。
はじめまして^^
はじめまして
ブログ村をウロウロしていたら、ついタイトルに惹かれて、つい最後まで読ませて頂きました。

非常に面白い視点で記事を書かれていて、為になりました。
引き続き、読ませて頂きたいと思います^^
Re: はじめまして^^
>gooodboysさん
はじめまして。コメントありがとうございます。ただ今スクールホリデー中で忙しく、返信が遅れてすいませんでした。
まとまりのない文章なのですが、きちんと読んでくださってありがとうございます。わたしもブログを拝読しましたが、とても興味深かったです。子育てって大変だけどおもしろいですよね!またのぞきにいきます。
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コメントありがとうございます。メールをお送りしました。
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わたしの好きな音楽を中心にお気に入りを紹介。ぜひ聞いていってね♡
David Archuleta & Nathan Pacheco
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クリスマスにはやっぱりDavid Archuleta。美しい歌声・・・。
おすすめの本
過去の記事で紹介しているものですが、こちらでも紹介します☆
フォニックスを教える時によく参考にしていました。
関連記事:子供に自分でフォニックスを教える(1)フォニックスとは


小学校低学年の英語読書。初めて読むチャプターブックとして最適。
関連記事:小学校低学年の英語読書〜「マジック・ツリーハウス」


プロフィール

モカきりん

Author:モカきりん
モカきりん:アメリカ留学中に中国系マレーシア人の現在のダンナと出会う。大学卒業後に渡馬、結婚。日系の塾で小学生と中学生に英語・国語を教える。7年塾講師として働き退職。その後2人の息子を出産して現在は専業主婦。

長男ユージン:2004年生まれ。明るく元気で、遊ぶことが大好き。やっている習い事はピアノ。第一言語は日本語、英語も文法的にはかなりブロークンだが話せるし理解できる。おばあちゃんとは中国語で会話、マレーシア語も学校で勉強中だったが、なぜか今年度は学校の方針でフランス語をやっている。2011年1月にインターナショナルスクールに入学、現在中学2年生。


次男ライアン:2008年生まれ。習い事はピアノ。とても人懐っこく誰にでも笑顔をふりまく。2014年1月にお兄ちゃんと同じ小学校に入学、現在小学校4年生。


ダンナ:中国系マレーシア人。日本語が流暢で時々日本人に間違えられる。優しく子供とたくさん触れ合ってくれるいいパパ。

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子育てバイブル。
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国旗塗り絵がダウンロードできます。
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折り紙といえばココ。折り方のアニメーションもあり、難易度も一目瞭然で使い勝手抜群。英語、中国語版など外国語7言語のサイトともリンクしているので、外国人の友達とリンクをシェアできるのもうれしい。
無料e童話
数は少ないのですが、無料で絵本が読めます。
英語のおとぎ話ビデオ(YouTube) You TubeのStoryというチャンネルで、10数分の英語のおとぎ話のビデオが見られます。英語字幕をつける設定にもできます。
バイリンガール英会話 Chika's English Lesson(YouTube)
バイリンガルの吉田ちかさんのYou Tubeチャンネル。わたしの勉強のために見ていますが、内容によっては子どもにも見せたりします。明るくてかわいいちかさんの動画は見るだけでも楽しい!

ピアノ初心者のための音符の読み方
自分で子どもにピアノを教えている、またはピアノ教室に通わせているけれど家での練習を見ている、という親にとって、とても参考になるサイトです。単にピアノを教えるということだけでなく、子育てという広い観点からピアノの練習をとらえていることが素晴らしいと思います。

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