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オーガニック子育て vs タイガーマザー方式(3) 「タイガーマザー」(中)

オーガニック子育て vs タイガーマザー方式(2) 「タイガーマザー」(前)から続く。

この本を読みながら、今までに見たり読んだりしたいろんなものが頭の中をグルグルまわっていました。

その一つ、ただ楽しくピアノを弾いていたかっただけなのに、才能があるからと上を目指させようとするまわりの人たちに、「なんで上を目指さなければいけないんデスカ?」と言って泣いていた「のだめカンタービレ」ののだめちゃん。
タイガーマザーの言う、「うまくならなければ楽しむ域に達しない」ということはある程度本当だけど、世界一流レベルに到達するまでやるかどうかは、強制されることではなくて、本人が決めることだとわたしは思います。
「上手になるためには辛い練習を経なければならない」と書いていますが、厳しい練習をしなければいけないとは思うけれど、それが必ずしも辛いとは言い切れないと思います。
どんな道でも極めようとすれば絶対に何かを乗り越えなければ行けなくて、それは辛いものではあると思うけれど、自己の中の闘いだと思うのです。決して、母親と毎日どなり合うという種類の辛さではなく。

それから、読んでいる間、ずっと頭に浮かんでいたのは、2012年のリオ会議でウルグアイのムヒカ大統領が残したスピーチでした。
一見、タイガーマザーの教育と何の関係もないように思えるかもしれません。長いのですが、こちらから転載します。

会場にお越しの政府や代表のみなさま、ありがとうございます。

ここに招待いただいたブラジルとディルマ・ルセフ大統領に感謝いたします。私の前に、ここに立って演説した快きプレゼンテーターのみなさまにも感謝いたします。国を代表する者同士、人類が必要であろう国同士の決議を議決しなければならない素直な志をここで表現しているのだと思います。

しかし、頭の中にある厳しい疑問を声に出させてください。午後からずっと話されていたことは持続可能な発展と世界の貧困をなくすことでした。私たちの本音は何なのでしょうか?現在の裕福な国々の発展と消費モデルを真似することでしょうか?

質問をさせてください:ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てばこの惑星はどうなるのでしょうか。
息するための酸素がどれくらい残るのでしょうか。同じ質問を別の言い方ですると、西洋の富裕社会が持つ同じ傲慢な消費を世界の70億〜80億人の人ができるほどの原料がこの地球にあるのでしょうか?可能ですか?それとも別の議論をしなければならないのでしょうか?

なぜ私たちはこのような社会を作ってしまったのですか?

マーケットエコノミーの子供、資本主義の子供たち、即ち私たちが間違いなくこの無限の消費と発展を求める社会を作って来たのです。マーケット経済がマーケット社会を造り、このグローバリゼーションが世界のあちこちまで原料を探し求める社会にしたのではないでしょうか。

私たちがグローバリゼーションをコントロールしていますか?あるいはグローバリゼーションが私たちをコントロールしているのではないでしょうか?

このような残酷な競争で成り立つ消費主義社会で「みんなの世界を良くしていこう」というような共存共栄な議論はできるのでしょうか?どこまでが仲間でどこからがライバルなのですか?

このようなことを言うのはこのイベントの重要性を批判するためのものではありません。その逆です。我々の前に立つ巨大な危機問題は環境危機ではありません、政治的な危機問題なのです。

現代に至っては、人類が作ったこの大きな勢力をコントロールしきれていません。逆に、人類がこの消費社会にコントロールされているのです。私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球にやってきたのです。人生は短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいます。命よりも高価なものは存在しません。

ハイパー消費が世界を壊しているのにも関わらず、高価な商品やライフスタイルのために人生を放り出しているのです。消費が社会のモーターの世界では私たちは消費をひたすら早く多くしなくてはなりません。消費が止まれば経済が麻痺し、経済が麻痺すれば不況のお化けがみんなの前に現れるのです。

このハイパー消費を続けるためには商品の寿命を縮め、できるだけ多く売らなければなりません。ということは、10万時間持つ電球を作れるのに、1000時間しか持たない電球しか売ってはいけない社会にいるのです!そんな長く持つ電球はマーケットに良くないので作ってはいけないのです。人がもっと働くため、もっと売るために「使い捨ての社会」を続けなければならないのです。悪循環の中にいるのにお気づきでしょうか。これはまぎれも無く政治問題ですし、この問題を別の解決の道に私たち首脳は世界を導かなければなりません。

石器時代に戻れとは言っていません。マーケットをまたコントロールしなければならないと言っているのです。私の謙虚な考え方では、これは政治問題です。

昔の賢明な方々、エピクロス、セネカやアイマラ民族までこんなことを言っています

「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」

これはこの議論にとって文化的なキーポイントだと思います。

国の代表者としてリオ会議の決議や会合にそういう気持ちで参加しています。私のスピーチの中には耳が痛くなるような言葉がけっこうあると思いますが、みなさんには水源危機と環境危機が問題源でないことを分かってほしいのです。

根本的な問題は私たちが実行した社会モデルなのです。そして、改めて見直さなければならないのは私たちの生活スタイルだということ。

私は環境資源に恵まれている小さな国の代表です。私の国には300万人ほどの国民しかいません。でも、世界でもっとも美味しい1300万頭の牛が私の国にはあります。ヤギも800万から1000万頭ほどいます。私の国は食べ物の輸出国です。こんな小さい国なのに領土の90%が資源豊富なのです。

私の同志である労働者たちは、8時間労働を成立させるために戦いました。そして今では、6時間労働を獲得した人もいます。しかしながら、6時間労働になった人たちは別の仕事もしており、結局は以前よりも長時間働いています。なぜか?バイク、車、などのリポ払いやローンを支払わないといけないのです。毎月2倍働き、ローンを払って行ったら、いつの間にか私のような老人になっているのです。私と同じく、幸福な人生が目の前を一瞬で過ぎてしまいます。

そして自分にこんな質問を投げかけます:これが人類の運命なのか?私の言っていることはとてもシンプルなものですよ:発展は幸福を阻害するものであってはいけないのです。発展は人類に幸福をもたらすものでなくてはなりません。愛情や人間関係、子どもを育てること、友達を持つこと、そして必要最低限のものを持つこと。これらをもたらすべきなのです。

幸福が私たちのもっとも大切なものだからです。環境のために戦うのであれば、人類の幸福こそが環境の一番大切な要素であるということを覚えておかなくてはなりません。

ありがとうございました。


経済、環境、政治に関するスピーチであっても、本質に目を向ければ、何を目標として子育てするのか、ということと同じではないでしょうか?
自分の可能性の持てる限りの高みを目指す・・・(それもイヤイヤ)。それで幸せになりますか?
能力は高いけれど、心の中に怒りや不満を抱えている人でこの世が一杯になったらどうなりますか?

それから、次に頭をまわっていたのは、以前に見たこちらのビデオ。


パラグアイのスラムに住む人たちが、捨てられたゴミを再利用して楽器を作り、オーケストラをやっているのです。
「バイオリンの音を聞くと、お腹の中をちょうちょが飛び回っているように感じるの」
「音楽がなければ、わたしの人生は価値がない」
と言う少女たちの目の輝きをみて、「先進国で、一流の先生について、整った環境でイヤイヤ音楽をやらされている子たちとこの子たち、どちらが素晴らしい音楽体験をしているのだろうか」と考えさせられました。
そうしたら、この本にまさにそういう子どもが出て来たので、思い出したのでした。
いえ、タイガーマザーの娘たちも、結局は音楽を愛しているのだろうと思います。
でも、そういうやり方で、幸せだったのでしょうか?

〜続く〜


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コメント
さすが
3部作、読み応えあって他とのリンクなどもあって共感ポイント満載でした。特にlandfillharmonicの演奏、涙が出ました!国民の幸せ度とかポジティブ度の世界ランキングの上位に、パラグアイとかあの辺の中南米の国がよくあるので、思い出して納得しました。この順位、経済的に発展している国は低い(戦争や紛争があった国も当然)。反比例といってもいいくらい。お金は人の心を濁らせます、本当にそう思う。賢く使えない人々が殆どだから。資本主義の毒ですね。

タイガーマザー式は本当に理解できない。モカきりんさんがムカムカしながらも読んだってところがすごいです。アメリカによくあるけどセンセーションを起こして、名前&本を売りたかっただけじゃないの?と思いました。

古いタイプの子育てで、柔軟性がなく親の権限を濫用しすぎ。親の熱心ぶりは脱帽ものですが、自分に酔ってるような気も。どうしても子供に遅かれ早かれネガティブな面が出てくるのでは?と心配になります。ヨーヨーマ(チェロの)の兄弟姉妹の一人も、同じように英才教育を受け、うつ病発症だったか何か?でつらい人生を歩んでるとか。その子の個性にちょうど合えば光るけど、合わないのに続けさせるのは本当に酷。

私も自分からではなく、親に強制されてやった習い事、特に水泳はつらすぎて深いトラウマになってます。ピアノの練習も大嫌いでした。高校になって好きな仲間と好きな音楽をバンドでやるようになってから初めて役立ってよかったと思い、その後ちょっとギターも独学でやった。本人がやりたいと思ったら年齢がいってから始めたっていいと思うんですよね。プロにさせなきゃいけない!っていう切羽詰った理由がないのであれば。何事も「その子の個性・適性」を見極めてあげないとね・・・

子どもの習い事を選ぶ際、自分も陥ってしまいそうな罠ですが。モカきりんさんも書いているように「どんな人間になってもらいたいか」の優先順位を決めて、上手に誘導することが必要。勉強もスポーツも芸術も秀でる子なんてめったにいないし。親の思った通りにならなくてもそれはその子の個性、人生。

育てたいのは、人生の日々のの楽しさ(→幸福感)、自己肯定感・有用感などであって、成績がトップになった自信や、成績が下がった挫折感なんかは短期的な気がします。親が過剰にそれに価値観を置いているから、大ごとになるんだと思う。

ちなみにアメリカでは学業トップはアジア系で占められているそうですが、geek的な(ガリ勉?)といった見られ方をされるんだそうですね。勉強以外の、スポーツ、クラブ活動、ボランティア・コミュニティー活動なんかで活躍する子たちが人気者で評価もされるから。試験でたまにアジア人と肩を並べるくらいのいい点をとってしまうと「あ、まずっ。ダサいことしちゃった(恥)」みたいになるそうで・・・。だからタイガーマザー娘たちは、友達っているのかなとか、社会性などはどうなってるのか疑問です。

コメントが長くなってしまい、まだ書きたいこともたくさんありますが、こういうセンセーショナルな物との出会いをきっかけに自分の子育てを見直すというか、考え直して立ち位置を確認できるってのはいいことかも!よい機会をありがとう。



>Lilacさん
こちらこそ、こんな長文をきちんと読んで下さったうえに、これでブログのひとつの記事になりそうな素敵なコメントをありがとうございました。共感していただけてうれしいです。

わたしも「幸せ度ランキング」のこと、書いてる時に思い出しましたよ〜!お金は悪いものじゃないけれど、どうしてもお金に支配されてしまう人が多いのでしょうね。

それから、タイガーマザーに「あなたの子育て成功の秘訣はなんですか?」と聞く人が何人もいて、「それを今本に書いています」と答えていたそうだけど、成功したかはまだ分からないんじゃないかい?と思いました。Lilacさんの言うように、後に精神的疾患を引き起こす可能性、ありますよね・・・。次女は反抗できたからいいけれど、「わたしは自分で選んで母につき合うことにした」と言っている長女の方が心配ですね。本当に、こういう教育がたまたま合っていて、何事も問題なく育っているのだったらいいけれど。

成績トップを占めるのがアジア系の学生ばかりというのも聞いたことあります。「だから中国式教育はいいのだ」と主張する人もいるようだけど、いい成績をとった人たちがみんな社会に出ていい仕事をできるとは限りませんよね。わたしもタイガーマザーの娘たちの社交性などが気になりました。

わたしもまだまだ言いたいことがたくさんあるような気がするけど、このへんにします。
また今度オーガニック子育ての方も書きますね〜!
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わたしの好きな音楽を中心にお気に入りを紹介。ぜひ聞いていってね♡
David Archuleta & Nathan Pacheco
"The Prayer"

クリスマスにはやっぱりDavid Archuleta。美しい歌声・・・。
おすすめの本
過去の記事で紹介しているものですが、こちらでも紹介します☆
フォニックスを教える時によく参考にしていました。
関連記事:子供に自分でフォニックスを教える(1)フォニックスとは


小学校低学年の英語読書。初めて読むチャプターブックとして最適。
関連記事:小学校低学年の英語読書〜「マジック・ツリーハウス」


プロフィール

モカきりん

Author:モカきりん
モカきりん:アメリカ留学中に中国系マレーシア人の現在のダンナと出会う。大学卒業後に渡馬、結婚。日系の塾で小学生と中学生に英語・国語を教える。7年塾講師として働き退職。その後2人の息子を出産して現在は専業主婦。

長男ユージン:2004年生まれ。明るく元気で、遊ぶことが大好き。やっている習い事はピアノ。第一言語は日本語、英語も文法的にはかなりブロークンだが話せるし理解できる。おばあちゃんとは中国語で会話、マレーシア語も学校で勉強中だったが、なぜか今年度は学校の方針でフランス語をやっている。2011年1月にインターナショナルスクールに入学、現在中学2年生。


次男ライアン:2008年生まれ。習い事はピアノ。とても人懐っこく誰にでも笑顔をふりまく。2014年1月にお兄ちゃんと同じ小学校に入学、現在小学校4年生。


ダンナ:中国系マレーシア人。日本語が流暢で時々日本人に間違えられる。優しく子供とたくさん触れ合ってくれるいいパパ。

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学力は全米トップ0.1% 秘訣は幼児期の教育
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国旗塗り絵がダウンロードできます。
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折り紙といえばココ。折り方のアニメーションもあり、難易度も一目瞭然で使い勝手抜群。英語、中国語版など外国語7言語のサイトともリンクしているので、外国人の友達とリンクをシェアできるのもうれしい。
無料e童話
数は少ないのですが、無料で絵本が読めます。
英語のおとぎ話ビデオ(YouTube) You TubeのStoryというチャンネルで、10数分の英語のおとぎ話のビデオが見られます。英語字幕をつける設定にもできます。
バイリンガール英会話 Chika's English Lesson(YouTube)
バイリンガルの吉田ちかさんのYou Tubeチャンネル。わたしの勉強のために見ていますが、内容によっては子どもにも見せたりします。明るくてかわいいちかさんの動画は見るだけでも楽しい!

ピアノ初心者のための音符の読み方
自分で子どもにピアノを教えている、またはピアノ教室に通わせているけれど家での練習を見ている、という親にとって、とても参考になるサイトです。単にピアノを教えるということだけでなく、子育てという広い観点からピアノの練習をとらえていることが素晴らしいと思います。

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俳優さんたちが英語の絵本の読み聞かせをするビデオがたくさんあります。

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