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総選挙の真実

5月5日に総選挙が終わりました。わたしはこの期間、ネットでの新聞記事、SNSで回った情報や写真、動画、YouTubeの動画、などなど見ましたが、それらのリンクをいちいちまた探す時間がないので、すぐにリンク先が出てくるところ以外は記憶を元に書きます。だから、細かいところは間違いや勘違いがあるかもしれませんが、読むならおばちゃんの井戸端会議程度の気持ちで読んで下さい。わたしもあまり政治のことは分からないし。

野党も議席を伸ばしたが、結局は与党の勝利という結果になった。
ナジブ首相は苦戦の理由を"Chinese Tsunami"と表現(多くの中国系が野党支持に回ったということ)、民族間の緊張の高まりを懸念した。
選挙で不正が行われたと野党は抗議しているが、大きな混乱はなく現政権の続投が決まった。


日本での報道はそんなところでしょうか?

真実は人の数だけあるから、これが全くのウソだとは思いません。
マレーシアで生まれ育ったマレーシア人の中にも、本気でこう思っている人がいると思います。
こういう風に人に思わせたい人たちもいる。
誰かにこう思い込ませられている人たちもいる。

でも、わたしが見聞きした範囲でいうと、これは全く見当違い。
大多数のマレーシア人の目には、今回の選挙はこう映ってはいません。

数字的なことを挙げると、222議席のうち、過半数を超える133議席を与党が獲得。
だが、総得票数は野党が50.3%と過半数を超えた。
それは、与党に有利になっている選挙区制のため。

与党が自分たちに有利な選挙区制を決めている、と言っても、それはずるいと言えるかもしれないが、選挙違反ではない。
(※独立した選挙評価委員会は「与党に有利になるようになっている選挙区制は不公平」と評価。 GE Polls Not Fair But Partially Free, says IDEAS
与党がモノやカネをばらまくことも有名だけど、例えば選挙に勝ったら貧困家庭にお金を支給するというのは、公約とか政策と呼べるものかもしれない。

でもそんなのじゃなくて、ものすご〜い不正があったと言われています。もう聞いたらびっくりしちゃうよ。
って与党は否定してるけど、あれだけたくさんの写真や動画がネットにアップロードされていて、そんな事実はありませんと言っても誰も納得しないだろう。

まずは、マレーシアとは縁もゆかりもない外国人を連れて来て、彼らに偽IC(身分証明書)を渡し、投票させたというもの。
多くのバングラデシュ人がバスに乗って続々と投票所にやってくる動画がネットにアップロードされている。
もちろん市民の怒りは激しく、衝突も見られた。
また、二重投票の噂もある。これらが幽霊票。

そしてね〜、次がびっくりです。
開票係が選挙管理委員会に開票結果を送った後、与党が負けている区に限って「数え直し」が命じられ、数え直しをしていたら、いきなり停電!
電気が戻ったらあ〜ら不思議、投票箱が2つ増えていた!!
そして数え直した結果、与党の勝利。

これを聞いてわたしは思った。
コナンに出てくるトリックか!
しかも、投票所の外では、停電中に大きな箱を持って警察に護衛されて中に入る人を多くの人が見ている(こちらも動画がある。人々がバリケードを作って阻止した投票所もあった。)
・・・コナンくんを呼ぶまでもないね。
誰だって分かっちゃう、簡単なトリック(笑)!
これは"Blackout Magic"とか"Magical Blackout"と呼ばれ、マレーシア人の間では一種のジョークになっている。(これを揶揄した動画もあります。例えばこれ。)


セロもびっくりのマジック(笑)。
警察もテナガナショナル(電力会社)も、選挙管理委員会でさえ政府の支配下にあるんだから、こんなことするのは簡単。

参考ブログ記事↓開票係だった人が書いたもの。具体的な数字が述べられていないのでなんともいえないけど。
How did unofficial results differ so much from the final tally? A counting agent’s story

与党側はもちろんそんな不正があったことは否定している。
これがマレーシア国民の怒りを買いました。
当然だよね〜。ものすごく巧妙にやったのなら、「悔しいが証拠もないしあきらめるしかない」となるかもしれないんだけど、こんなに堂々とやっておいて、証拠もたくさんつかまれていて、それで国民をだませると本気で思っているのなら、そっちの方がびっくりです。
みんな当然「人をバカにするにもほどがある!」って思いますよ。

二重投票や外国人の幽霊票、そして開票に持ち込まれた追加の票・・・そういうのを差し引いたら、過半数を大幅に超える国民が現政権にNOをつきつけているのは明らか。
そして、翌日にナジブさんが言った"Chinese tsunami"、これもすごい反感を買いました。
でも、もっと大事なことは、人々は気づいたのです。
そうか、「民族間の抗争」は、政府が作り出したものなんだ!
「『マレー系は民族的に劣っているので、ブミプトラ政策によって優遇されなければならない』、と言ってマレー系に自分たちは非力だと思わせて、中国系を仮想敵にしたてあげて、民族間に亀裂を作る。そうすることで国民の過半数を超えるマレー系を抱え込もうとしたのだ」
という意見が、マレー系の人たちからも上がりました。

そして、人々は民族や宗教を越えて、手をつないで立ち上がりました。
昨日の夜、野党連合やそのサポーターたち数万人が集まり、抗議集会をしました。
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人々は、「これはChinese tsunamiではなく、Malaysian tsunamiだ」と言っています。
これからも場所を変えて続けるようです。
野党は「不正がなければ勝っていた」と主張し、真相を究明すると言っています。

つまり、今回の選挙の構図は「マレー系 VS 中国系」などでは全然なくて、「政府(与党)&その恩恵を受けている人たち VS 国民」なのです。

観察していて思ったのは、選挙運動や選挙当日と翌日の政府の行動が、自らの強烈なネガティブ・キャンペーンになってしまったということ。
強く政府を批判しているわけではなかった人々にも、「こんなやつらに国政をまかせておけるか!」と思わせるのに十分すぎる選挙でした。
「1 Malaysia(ひとつのマレーシア)」を提唱している政府への反感が、民族を超えて人々を結びつけて本当の意味で1マレーシアを実現してしまったという皮肉な結果になりました。
そして、戦いは始まったばかり。

最初に書いたように、真実は見る人によって違ったりするけれど、わたしが見聞きした限り、かなり多くのマレーシア人が、今回の選挙をこう見ています。

野党連合は冷静な行動を呼びかけているし、心配されたような暴動は起こらないと思うけど、人々は静かに闘い続け、しばらくの間はマレーシアは揺れると思います。

(興味のある方は、今回の選挙"GE 13"を検索すると、いろいろ見られると思います)


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プロフィール

モカきりん

Author:モカきりん
モカきりん:アメリカ留学中に中国系マレーシア人の現在のダンナと出会う。大学卒業後に渡馬、結婚。日系の塾で小学生と中学生に英語・国語を教える。7年塾講師として働き退職。その後2人の息子を出産して現在は専業主婦。

長男ユージン:2004年生まれ。明るく元気で、遊ぶことが大好き。やっている習い事はピアノ。第一言語は日本語、英語も文法的にはかなりブロークンだが話せるし理解できる。おばあちゃんとは中国語で会話、マレーシア語も学校で勉強中だったが、なぜか今年度は学校の方針でフランス語をやっている。2011年1月にインターナショナルスクールに入学、現在中学2年生。


次男ライアン:2008年生まれ。習い事はピアノ。とても人懐っこく誰にでも笑顔をふりまく。2014年1月にお兄ちゃんと同じ小学校に入学、現在小学校4年生。


ダンナ:中国系マレーシア人。日本語が流暢で時々日本人に間違えられる。優しく子供とたくさん触れ合ってくれるいいパパ。

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